どのようなときに廃車するか
廃車処分とは
人や荷物を運ぶために欠かせない自動車ですが「人や荷物を運ぶ」という役割を終えた自動車は、車としての登録を抹消され、廃車処分されるというのが一般的です。
クラシックカーなど、見た目が美しい車は、お店などのオブジェとして飾られる…というケースもないわけではありませんが、市場に多く出回る一般の車のほとんどは、その自動車の持ち主が「もういらない」と判断すれば、廃車処分されるのです。
とはいえ、実際に自動車の持ち主が自ら廃車手続きをするというのはまれで、多くはディーラーや中古車・廃車買取の専門店などに不要になった車を持ち込み、下取りや買取りをしてもらうため「自動車を廃車にした」という感覚はあまり抱くことがないのかもしれません。
廃車のタイミング
自動車を廃車にするタイミングというのは人それぞれですが、何年も乗り続けたことによって発生する経年廃車と呼ばれるケースや、事故を起こすなどして乗れなくなってしまった事故廃車と呼ばれるケースなどが多いです。
かつては自動車は10年10万キロが買い替えのタイミング、などとも言われていたため、大体それくらいで自動車の買い替えを検討する自動車オーナーも多いようですが、最近の自動車の性能は非常に高くなっており、きちんと手入れをしておけば10年はおろか、20年、30年と乗り続けられる可能性も高いため、経年廃車をするケースは減少傾向にあるようです。
ですから、経年廃車をするケースは減少傾向でいっても、自動車の調子が悪くなくとも、長年乗り続けてきたことによってその自動車に飽きてしまったとか、ちょっと不調で修理を依頼したら、古すぎて部品が入手できなかった、というような理由から廃車となる場合も見受けられます。
ちなみに、廃車処分となってしまった自動車は、解体屋に運ばれて解体され、中古部品とりに使われたり、手を加えて改造するなどしてリユースやリサイクルされるという運命をたどります。
そのほか、国内では中古車として販売することは不可能な廃車でも、海外ではまだまだ買い手がつくことも多いため、海外に旅立つ自動車も少なくありません。